狼は生きろ、だけど豚にも生きさせろ

昭和の終わりに生まれた無能なサラリーマンがなんとか生きていく記録

ヘッドフォンチルドレン

ヘッドフォンチルドレン俺たちの日々は

きっと車に轢かれるまで続いていく 

 

そう。僕はわかっているんだ。

音楽に救いなんてないことは。

小説に真理なんて書かれていないことは。

ましてやネットに答えなんてないことは。

 

いくら仕事が辛いからって「仕事 つらい 上司」なんて検索したとこで僕と上司の関係が良くなるわけでもなし、図面が完成するわけでも、計算書ができるわけでも、プレゼンができるわけでもないんだ。

 

そんなことは分かっている。

でも、僕はそこにすがりついてしまう、そこに逃げてしまうんだ。そこにあるのは答えなんかじゃない。ただの慰め。一時の現実逃避だ。

 

声を聴かせてヘッドフォンの中に救いはないよ

歌を聴かせてそんなことはわかっている 

 

でも僕は高校生のころから漫画や小説や音楽に答えを救いを求めてきたんだ。

それしか知らないんだ。

 

それともなにか「助けてください」とでも言えばいいのだろうか?

少なくとも、僕の経験では「助けて」と言って助かったことはない。「助けて」への返答はいつもこうだ。

 

「がんばれ」

 

 

ヘッドフォンチルドレン

ヘッドフォンチルドレン

 

 

だから、僕は今日もイヤホンを耳に挿して仕事に向かう。